里山と鐵


古代から人々は、「鐵」という当時としては最新の素材を使い、自然の山や森林を
切り開き、いま「里山」と呼ばれる風景をつくりあげ、代々受け継いできました。
最近では確かに少なくなって来てはいますが、それでもしっかりとその文化は守られています。
「里山と鐵」あまり関係がないようですが、鐵が無ければ木を切ることも畑を耕すことも出来なかったでしょう。
現在でも、その維持作業は機械が多用されていますが、それらも鐵ですね。

たたら製鐵で造られた鐵は、その生産量の殆どが生活道具や農工具、金具等に使われてきました。
包丁やお釜など、庶民に行き渡る量の鐵となるとかなりの規模で生産されてきたことが伺われます。
また、それらを加工する鍛冶屋も各地に点在していました。
こと農機具に関しては、その地域ごとに独特の形をしたものがあります。
土の質や使い手にあわせ、数え切れない種類のものが造られていました。
最近ではその存在も減少の一途を辿っていますが、ぜひ地域でその道具が
使われていた環境と共に、後世に残していってほしいものです。

鍛冶大たたらでは、「温故知新 たたら製鐵」をテーマに、古い技術だけでなく、
新しいものも取り入れた鐵造りをしていきたいと思っています。




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