たたら製鐵関連の質問と回答のページです。
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〜〜〜 過去の質問 〜〜〜
Q.「砂鉄の炉内での滞留時間が20分以上ないといけない」とありますが、
何を根拠にこの高さといえるのですか?
A.酸化鉄から酸素を奪う、いわゆる還元に要する時間が約20分です。
たたらの炉は規模に関係なく、ほとんど同じ高さになっており、
規模が大きくなるにつれ羽口数が多くなり、横方向に長くなっていきます。
背の低い炉で実験をされているのも見かけますが、この滞留時間が
不足している為に失敗に終わっているケースが多いようです。
炭の大きさや送風の加減により、標準よりも低い炉での製鉄も可能ですが、
かなりの技術や経験が必要で、鐵作りがなかなかうまくいかない
という方にはあまりお勧めできません。
Q.七輪で実験を行ったときは、炉内が冷えるまで待っている、いわゆる徐冷したのですが、
ビデオでは、すぐ炉を壊して水で急冷していました。急冷するのはなぜですか?
A.他サイト参照。
Q.第2羽口、第3羽口は、なぜ側面に付けるのですか?
A.場所の都合で側面につけていますが、別にどこでも構いません。
大切なのは、送風の強さの調整等ですね。
Q.こちらの実験では、10kgの砂鉄を融解するのですが、
その場合、第2・第3羽口は必要ですか?
A.まず、砂鉄を融解するということ自体が間違いです。
製鐵では「酸化鉄を還元させる」という化学反応が大きなポイントですから、
単に砂鉄を溶かすだけという考えはやめたほうがいいでしょう。
なお、第2、第3羽口については必要です。
A.炉内の炭の層が300mmとありますが、なぜ下に炭の層を入れるのですか?
A.他サイト参照。
Q.できたケラの成分などをさらに詳しく調べる方法には、どの様な方法がありますか
A.分析専門の業者や設備の揃った大学等に依頼する方法や、
分析機器を購入して自分達で調べるなどの方法等があります。
ただし鉄の道具を作る段階では、分析データはほとんど必要としません。
まずは大きなハンマーで叩いてもなかなか割れない良いケラを作りましょう。
Q.昔は赤目砂鉄と真砂砂鉄を操業の始めの段階で使い分けていたと
聞きましたが、どういう効果があるんでしょうか。
A.操業初期の少々不安定な時期でも赤目砂鉄は還元しやすく、
炉底部分に銑鉄のベッドを作ります。そして炉内が安定してくると
真砂砂鉄を入れ、銑鉄の上にケラとして成長させていきます。
通説ではこのような流れですが、実際過去の操業では2種類の
砂鉄だけではなく、いろいろな性質の砂鉄が使われていました。
これは崩す山により、いろんな砂鉄の脈があるからなんですが、
時には品質の良くない砂鉄しか採取できない事もあり、
その当時の村下さんは、かなり苦労なされたようです。
なかなかいい質問ですねえ。(・・;)
回答は徐々に掲載していきます。
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